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敗戦直前の大本営陸軍部職員表(1945/8/14)等公開

以下の2件(全部写し・画像)が、国立公文書館から2023年12月15日付けで公布されました。

・平29厚労02785100 部隊資料 大本営陸軍部幕僚業務分担規定・参謀本部服務規則 昭和18年 厚生省援護… 画像はコチラ

・平29厚労02131100 部隊資料 支那事変大東亜戦争間動員概史(附録) 自昭和21年 厚生省援護局復員課 画像はコチラ

 「大本営陸軍部幕僚業務分担規定・参謀本部服務規則」は大本営陸軍部により1945年8月15日付での調整となっています。

 規則の後に課ごとに業務分担表(1945年8月14日付)があり、官、氏名、分坦業務の一覧が掲載されています。防衛研究所の『大本営陸軍部シリーズ』にも掲載されていない情報だと思われます。 

 同一覧では石井四郎部隊長に「731 部隊の証拠の隠滅」の指示を出した(パネル冊子『戦争と医の倫理』p78)とされる朝枝繁春中佐も24枚目で第二課中佐として「満州方面作戦担当」として確認できます。また、20枚目には戦後留守業務などにあたる第二部長有末精三中将やその他の部長の官・氏名・分坦も確認できます。

 「支那事変大東亜戦争間動員概史(附録)」は第一復員省総務課(調査班)が起稿した原稿(手書)のようです。

 「附録其一」には「終戦時に於ける帝国陸軍の内外の諸部隊指揮官及び所在地一覧表」が記されています。防疫給水や陸軍病院の関係は見つかりません。

 「附録其二」(35枚目から)には「特設警備隊編成年表」が記されています。防衛研究所の戦史資料・戦史草書検索アジ歴国立公文書館でも同文書はヒットせず、初公開と思われます。